鈴木 直也

鈴木 直也さん

鈴木 直也
年齢50歳
居住地青森県
出身地青森県

漁師を目指したきっかけ

もともと、漁師の家庭に生まれ、10歳年上の兄が家業(漁師)を継いでおり、私は横浜でサラリーマンをしていました。
ところが、私が38歳のころ、兄の急死により実家に呼び戻され、39歳から第2の人生である漁師になりました。

漁師になってよかったこと

毎日が充実・よく寝られる!
美味しい魚が食べられる&ほとんど食費がかからない(笑)。本当に美味しい魚や貝が獲れますので、どうやったら、美味しく食べられるかをまわりに聞いて、料理したりして、気付いたら太っています。
あと、海に出ると津軽弁で「さっぱどす」というのですが、さっぱりした スッキりした気分になり、サラリーマン時代にあった、モヤモヤを感じることが少なくなりました。
また、「もっと魚を獲るにはどうすれば良いか?」を常に考えていますが、試した結果が即出ますから、うまくいくと、どうだ!って気分になるし、やりがいを感じます。

漁師になって苦労したこと

まずは、船酔いです。3ヶ月くらいは苦しかった。まじめに、「漁師を続けていけないかも」と思ったものです。
また、新しい仕事なら皆そうでしょうが、それまでの人生で培ってきたプライドや自信は粉々に砕かれます。周りの漁師の仕事ぶりを見れば、速くて綺麗。また、とんでもなく力持ちです。それでいて、繊細な仕事(網修理など)も器用にこなします。漁師全員がスーパーマンに見えたものです。
結局、慣れれば平気な仕事なのですが、そこに至るまでは時間がかかります。
それから、「昔ほど無理はしない」「設備・道具が良くなった」と言われますが、それでも漁師は危険な仕事に変わりありません。海が荒れた日は作業中にアドレナリンが出まくる仕事です。

平日のスケジュール

メバル漁の場合
4時~7時 網修理と出漁準備
7時~12時30分 休憩(仮眠)
12時30分~20時30分 操業(作業時間は2時間くらいで、あとは休憩・仮眠)
20時30分~22時30分 魚を網から外し、水揚げする。
22時30分 作業終了。

これから漁師を目指す人に一言

趣味が釣りというのも影響しているかもしれませんが、個人的には、漁師に転職して大正解です。
「漁師をやりたいという気持ちにブレーキはかけられない!」って思う人は漁師をやってみるべきです。
一度きりの人生、やって後悔することはありません。